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2007年10月11日
生命保険のサンクコスト
生命保険の見直しをする際によく聞く言葉に、「ここで解約してしまうと、これまで掛けた分が無駄になるから・・・」というものがあります。しかし、これは、多くの場合間違っています。
生命保険の保険料の構造は、掛け捨て相当分、満期保険金や解約返戻金に当てられる積み立て部分、事務コスト等に当てられる部分に分けられます。オリックス生命のダイレクト保険などの場合、積み立て部分がないことで保険料を抑えている一方、アリコによくあるボーナスつきの保険では、積み立て部分にあたる保険料をしっかりと取っています。
国内大手生保の主力商品の定期付き終身保険も、終身保険が主契約ですから、積み立て部分があります。
これら積み立て部分が多い保険を、見直しにより解約した場合、積み立て部分は解約返戻金として返ってきます。それ以外の部分(掛け捨て相当分、事務コスト分)は、毎年消えていっているのですから、解約しようが、しまいが関係ありません。
その部分にとらわれて、今後の無駄な保険料を払い続ける方が無駄というものです。
ビジネスの世界では、投資評価を行う時点で既に支出されてしまっていて、今後の判断に影響させてはいけないコストをサンクコスト(埋没費用)といいます。
2,000円のランチに嫌いなものが入っていたとき、「払ったお金がもったいないから」と意地になって最後まで食べるでしょうか。多額の契約金を払ったプロ野球選手が活躍できなかった場合、「契約金が無駄になるから」と解雇せずに球団においておくでしょうか。我慢して食べる方が苦痛ですし、役に立たない選手をおいておく方が無駄というものです。ありえない選択でしょう。
生命保険でも同じことです。問題なのは、これまでいくら払ったかではなく、これからいくら払うかです。 ましてや、解約返戻金が返ってくるなら、なおさらこれまでのことは考えなくていいでしょう。
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投稿者 えくす : 2007年10月11日 00:29 : 保険カテゴリの他の記事
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